初期研修医募集
JCHO仙台病院は歴史的に腎臓病を診療の核としており、現在も腎センターは東北地方の最後の砦としての診療業務の傍ら世界レベルでの論文発表を続けています。その地力を生かしながら、初期臨床研修については経験疾患が偏ることのないよう配慮し、協力病院の支援も得て多彩な疾患の経験、多様なセッティングでの診療の機会を用意することができました。2021年5月に新病院移転を果たし、救急部門・小児科も院内研修が可能となるなど今まさに追い風吹くJCHO仙台病院。活力ある皆さんのご応募を病院職員一同お待ちしております。
指導医メッセージ
当院は歴史的に腎臓領域に強みを持ち、1985年には当院の臨床データに基づきACE阻害薬が糖尿病性腎症に有益であることをNEJM誌に報告した他(Taguma et al. NEJM 1985; 313:1617-20)、現在も日本を代表する腎センター病院として機能しています。一方で2014年のJCHO(地域医療機能推進機構)への再編を機に、世界だけでなく地域も診る病院として徐々にその機能を新たにし、整形外科・移植外科・泌尿器科などの外科系各科も互いに高めあう形で進化を続けている病院です。2021年5月の新病院移転により、JCHO仙台病院ではこれまで以上に有意義な研修機会を提供できる体制を整えました。以下にその一部をご紹介しましょう!
【多彩な疾患群を網羅する内科研修】
当院内科の中核であるパワフルな腎センターが広範な疾患群を守備範囲として活躍しています!一般病院の腎臓内科と異なり、膠原病・血管炎・骨髄腫など特殊な背景疾患も併せて診療。免疫抑制状態の患者さんも多く、感染症の分野でも深みのある研修が可能です。かたや循環器科・消化器内科では仙台市北部のクリニックからの紹介症例が増加しており、common diseaseの経験を積み重ねる研修が可能です。広範な疾患群の網羅(横の研修)とcommon diseaseの積み重ね(縦の研修)の両立が当院内科研修の特徴と言えましょう。総合診療科・高血圧糖尿病内科は外来中心の研修となります。また常勤医師のいない呼吸器・神経の分野は東北大学からのコンサルタント医師が定期的に来院し抜かりない診療体制を敷いている他、仙台市内有力病院での外部研修が可能です。内科専門研修(後期研修)プログラムの基幹施設でもあり、新病院を舞台に足掛け5年の広く深い内科研修も可能です!
【整形・泌尿器にも門戸を広げた外科研修】
外科系は1年目で4か月の研修期間を確保。外科に加え整形外科、泌尿器科どちらかを選択し2種類の外科系診療科を経験するスタイルをとっています。専門医制度の開始により、将来内科や一般外科を志望する人にとっては整形外科・泌尿器科は医師として経験を積めるチャンスはまさに今だけ。幅広い経験を積んでもらいたい、そんな願いを込めた選択制です。外科は一般消化器外科だけでなく、末梢血管を中心とした血管外科、そして年20例ほどの生体腎移植が特色。2年次に自由選択で再履修すれば、習熟度により術者としての経験も考慮されます!麻酔科は2か月の必修とし、うち4週を救急研修に読み替えます。
【働きかた改革にいち早く対応!新時代の救急研修】
初期研修の花形ともいえる救急研修。当院では研修2年目で8週間ER専属となり、全科にわたる救急症例にファーストタッチしてもらいます。1年目の5月から始まる日当直業務は、働きかた改革にいち早く対応し平日夜の当直を最長でも23時で切り上げ。勤務間インターバル9時間を確保することで翌日の通常業務を可能とし、日中の研修密度を損なうことなく効率よい当直経験を両立させるスタイルです。休日の日直業務もシフト変更で平日に代休を確保。OnOffある研修生活で自己研鑽を積んでください!
【自由度の高いプログラム!専門研修への橋渡しもサポート】
内科外科などの必修部門も原則として内容は選択制。24週以上確保の自由選択期間では皮膚科・眼科・耳鼻咽喉科や協力病院での研修(呼吸器内科・脳神経内科・脳神経外科)も選択可能です。院外研修となる産婦人科・精神科・地域医療も行き先は選択制で、大変心強い協力医療機関と連携させていただいています。無限の自由度を生かし、是非自分好みのプログラムを構築してください!また、初期研修はゴールではなくスタート。次なる専門研修に向けての病院見学や進路相談も、本人第一でサポートします!特定のプログラムへの強い勧誘などは一切ありません!
募集要項
採用実績 | 東北大学、東北医科薬科大学、岩手医科大学、山形大学、順天堂大学、福島県立医科大学、昭和大学、秋田大学、弘前大学など |
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2024年 6名(マッチング6名) 2023年 6名(マッチング6名) |
■研修医の身分・処遇
採用時期 | 2025年4月 |
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勤務条件 | 月〜金 週38時間45分(1日7時間45分勤務) |
身 分 | 任期付職員(初期研修医) |
給 与 ※R6年度概算 |
【一年次】 基 本 給 : 425,660円 年間賞与: 707,180円 【二年次】 基 本 給 : 443,560円 年間賞与:1,250,240円 |
その他手当 | 給与規程に基づき支給する(住居手当・通勤手当・扶養手当など) |
社会保険 | 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労働保険など |
■病院見学・受験等のお問い合わせ先
担当窓口 | JCHO仙台病院 総務企画課・採用担当係 |
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住所 | 〒981-3281 仙台市泉区紫山2-1-1 |
電話番号 | TEL.022-378-9111(代)/FAX.022-378-9131 |
電子メール | soumu@sendai.jcho.go.jp |
その他 | 先ずは電話又はメールにてご連絡ください |
初期検収プログラム要綱
Ⅰ プログラムの特色
本研修プログラムの特色の第一は、1年次に内科系、外科系(麻酔科を含む)を半年ずつ配し、内科・外科それぞれの基本的診療能力や考え方の土台を身に付けてもらう十分な期間を確保した点が挙げられる。半年の長きにわたり内科あるいは外科という一つの臨床文化に染まることで、学生時代のような短期間のローテーションとは異なる形での診療能力の獲得と、自分なりの思考力の形成に努めてもらいたい。
次に、必修期間内も含めて、研修医が選択できるローテーションの選択肢が広い点が挙げられる。内科・外科の中でのサブスペシャリティの選択や、地域医療における在宅診療所・農村型小規模慢性期病院・都市型慢性期病院の選択、さらに約6か月間の自由選択期間を含めると、本プログラムの拡張可能性は無限大である。是非自らの目指す将来像にあった、自分だけの研修計画を立てて実行してもらいたい。
最後に、6ヶ月の自由選択期間を配したことによりスペシャリストへの第一歩を踏み出す機会を用意した。初期臨床研修と専門医研修は決して断絶するものではなく、むしろ有機的につながるべきである。当院が特色を持って診療を展開している分野に将来を見据える者は、是非積極的に専門的な内容にチャレンジしてもらいたい。ただし、当院はgeneral physicianとしての素養を十分に身に付けたものしか真の専門医にはなりえないという文化を持っており、専門領域以外への真摯な研修姿勢は一層求められる。
Ⅱ 初期臨床研修の目標
〇一般目標
将来専門とする分野にかかわらず、一般診療において頻繁に関わる健康問題に適切に対応できるよう、医師の社会的役割を果たすために必要な基本的診療能力を身に付ける。
〇行動目標・経験目標
厚生労働省の示した臨床研修の到達目標に準ずる。
Ⅲ プログラムの詳細
〇プログラム責任者
三塚 浩二 (院長補佐、泌尿器科診療部長)
〇研修計画(研修を行う分野・期間)
スーパーローテート方式による2年間の研修を行う。
なお、各診療科での常勤指導医の異動などにより受け入れに制限がかかる場合がある。特に必修の診療科については、臨床研修管理委員会で代替の研修プランを用意する等適切な対策を講じる。
1年次
内科系診療科 26週 |
麻酔科 8週 |
外科系診療科 16週 |
2年次
救急 8週 |
産婦 4週 |
小児 4週 |
精神 4週 |
地域 4週 |
外来 2-4週 |
自由選択 24-26週 |
内科系診療科(1年次、26週必修)
・以下の科から3科を、2か月ずつ選択する。
腎臓内科、総合診療科、循環器科、消化器内科、高血圧糖尿病内科、呼吸器科(仙台厚生病院での院外研修。院外研修前に当院内の内科で4か月以上の研修を要する)
外科系診療科(1年次、16週必修)
・外科2か月を必修とし、残る2か月を整形外科又は泌尿器科を選択して研修する。
麻酔科(1年次、8週必修)
・気管挿管、全身管理などを研修し、8週のうち4週間を救急研修に読み替えるものとする。
救急部門(2年次、8週必修)
・2年次に当院救急部門専属で8週以上の救急外来研修を行う。
・追加の研修を希望する者は、仙台オープン病院での院外研修が可能である(当院での救急研修を終えたものに限る)。
・このほかに、2年間を通じて月1回の日直および月3回程度の救急応援業務に従事する。
救急応援業務とは、平日夜は17時15分から22時までの時間帯に、主当直医師と共に救急外来にて患者の診療にあたる業務である。ただし主当直医の要請により23時までの延長を認める。平日夜の救急応援業務は時間外勤務として取り扱う。また休日の日直業務はその代休として平日に1日休務日を申請することを義務付ける。なおこれらの業務は救急部門の研修期間として認定しない。
・救急部門ローテーション中の研修医は外科輪番日の夜間業務に従事するため、同日の日中業務を免除する。また上記の救急応援業務および日直業務を免除する。
小児科(2年次、4週必修)
・当院において4週以上の病棟・外来研修に従事する。
・4週のうち2週分を、一般外来との同時研修として認定する。
・追加の研修を希望する者は、以下の2病院から1つを選択し院外研修を行うことが可能である。
研修協力機関:仙台市立病院、東北大学病院
産婦人科(2年次、4週必修)
・以下の2病院から1つを選択し、4週以上の院外研修を行う。
研修協力機関:東北公済病院、東北大学病院
精神科(2年次、4週必修)
・以下の4病院から1つを選択し、4週以上の院外研修を行う。
研修協力機関:国見台病院、東北医科薬科大学病院、東北福祉大学せんだんホスピタル、こだまホスピタル
地域医療(2年次、4週必修)
・以下の協力機関から選択し、院外研修を行う。
・協力機関での一般外来研修(並行研修)が可能である。
研修協力機関:栗原市立若柳病院、松田病院(仙台市)、あおぞら在宅診療所富谷仙台(富谷市)、JCHO秋田病院(秋田県能代市)、真壁病院(東松島市)
一般外来研修(2年次、4週必修)
・小児科・地域医療での外来研修に加え、院内の総合診療科外来で初診・再診外来研修を行う。
・合計で4週となるよう研修期間を調節する。希望があれば4週を越えた研修も可能である。
・総合診療科での研修は内科との同時研修ではなく単独の研修として取り扱う。また午後にわたってセルフフィードバックなどを行うため、半日単位での研修は認めない。
自由選択期間(2年次、24-26週)
・以下の科から1か月単位で希望科を選択する。協力病院での研修は先方の意向を尊重し協議のうえで決定するものとする。
総合診療科
腎臓内科
循環器内科
消化器内科(当院あるいは仙台オープン病院)
高血圧糖尿病内科
呼吸器内科(仙台オープン病院あるいは仙台厚生病院)
脳神経内科(仙台医療センター)
脳神経外科(仙台医療センター)
外科
麻酔科
整形外科
泌尿器科
産婦人科(東北公済病院、東北大学病院)
小児科(当院あるいは仙台市立病院、東北大学病院)
精神科(国見台病院、東北医科薬科大学病院、東北福祉大学せんだんホスピタル、こだまホスピタル)
眼科
耳鼻咽喉科
皮膚科
救急部門(当院あるいは仙台オープン病院)
初期研修医は上記の研修計画に基づき、自らの目指す医師像を考慮した上でプログラム責任者と共にローテーション先を選択し、研修管理委員会の同意を得て最終的に決定する。1年次のローテーションは入職オリエンテーション期間中に、2年次のローテーションは1年次の10か月目までに決定する。研修管理委員会はローテーションの選択に関して必要に応じ初期研修医に助言を行う。
〇研修方略
ローテート先の各科で、指導医のもと行うon the job trainingを基本とする。その他病院として主催する勉強会(臨床病理検討会:CPCなど)や各科が主催するカンファレンスに参加する。
〇指導体制
ローテート先の各診療科においてそれぞれの初期研修医に対し専任の指導医を選定する。また、各研修医にメンターを付け、定期的な面談を行うとともに進路や労働環境などの相談・悩みに対応する。メンターは原則として臨床研修管理委員会のメンバーから選任する。
〇研修の記録および評価
研修の記録および評価はPG-EPOC(インターネットを用いた研修登録・評価システム)を用いて研修医自ら管理把握し、研修修了までに研修記録を臨床研修管理委員会に提出する。研修評価は臨床研修管理委員会が行い、下記の項目を組み合わせて総合的に修了を判定する。
・臨床研修の目標の達成度判定票
・各ローテート期間終了時の指導医評価、および多職種による360度評価(研修医評価票ⅠⅡⅢ)
・経験すべき症状・疾患・病態の記録
〇協力型臨床研修病院・研修協力施設群
・仙台オープン病院(救急部門・消化器内科・呼吸器科)
・仙台市立病院(小児科)
・東北公済病院(産婦人科)
・東北大学病院(小児科・産婦人科)
・国見台病院(精神科)
・東北医科薬科大学病院(精神科)
・仙台医療センター(脳神経内科、脳神経外科)
・仙台厚生病院(呼吸器科)
・東北福祉大学せんだんホスピタル(精神科)
・こだまホスピタル(精神科)
・栗原市立若柳病院(地域医療)
・松田病院(地域医療)
・あおぞら在宅診療所富谷仙台(地域医療)
・JCHO秋田病院(地域医療)
・真壁病院(地域医療)
〇年次報告
準備中
病院見学・受験等のお問い合わせ先
(対象)
医学部生、2025年夏のマッチング受験予定の医学部既卒生
(日程・人数)
毎週月曜・火曜・水曜・金曜(祝祭日除く)の9時集合
(内容)
臨床研修責任者からのご案内、見学希望の科の研修医・若手専攻医に同行しての業務見学・フリートーク
(所要時間)
午前9時~午後3~4時頃まで(昼1時間休憩あり)
(申込方法)
当院総務企画課soumu@sendai.jcho.go.jpに「病院見学希望」のタイトルでメールにて申し込みください。本文に以下の内容の記載をお願いします。
〇氏名(フリガナ付き)
〇性別(更衣室のご用意に必要です)
〇所属/出身大学および学年
〇希望する日程 可能であれば第1希望から第3希望までお書きください
〇見学希望の科を最大3つまでご指定下さい
〇見学にあたっての希望や質問など
(見学までの流れ)
申込をいただいてから平日2日以内に日程のご案内を当院プログラム責任者よりメールさせていただきますのでメールチェックをお願いします。日程は原則先着順で決定します。決定後のキャンセルは体調不良の場合を除きご遠慮ください。その後のメールのやりとりなどで持ち物や服装・交通のご案内などをさせていただきます。)
(その他)
各種病院見学などで使用しているスライドショーのPDFファイルをHP上にアップしますので(リンク)、研修病院選択の参考にしていただければ幸いです。(→病院説明会資料)
スライド中の研修内容は2025年夏マッチング、2026年4月採用の皆さんを対象としたプログラムの案です。今後内容に変更がある可能性がありますのでご注意ください。
・Webでの病院見学や質疑応答は現時点では用意しておりません。
・病院・研修プログラムに関する資料(PDF)ご希望、あるいはご質問のある方は、総務企画課までメールにてお問い合わせください。
(応募要項)
応募資格 |
2025年4月より初期臨床研修を開始見込みの、医学部6年生・卒業生 |
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必要書類 | エントリーシート(当院HPから印刷し手書き。フォント不可) 卒業(見込)証明書(複写可) CBT成績証明書(複写可) 臨床実習前OSCE成績証明書(ない場合は大学教務発行の成績証明書。複写可) |
申込期間 |
必要書類を2024年8月2日(金)までに到着するよう、当院総務企画課に郵送ください。 |
試験内容 | 面接(直接対面あるいはZOOMを用いた遠隔、選択制) 書類選考 |
試験日 |
2024年9月1日(日) |
募集定員 | 6名 なお2024年度はマッチング結果公表後のいわゆる二次募集は行わない予定です。 |
担当窓口 | JCHO仙台病院 総務企画課・採用担当係 |
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住所 | 〒981-3281 仙台市泉区紫山2-1-1 |
電話番号 | TEL.022-378-9111(代)/FAX.022-378-9131 |
電子メール | soumu@sendai.jcho.go.jp |
その他 | 先ずはお電話又はメールにてご連絡ください |