令和元年度 仙台病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

1.年齢階級別退院患者数

 

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 88 176 171 523 895 2120 2446 1589 266

 現在、小児科が休診しているため0~9歳の小児の割合は少ないですが、全体的に幅広い年齢層の患者さんの治療を行っております。特に60歳以上の患者さんは年々増加しており、また、40歳代~50歳代の中高年層の割合も昨年と比較すると増加傾向にあります。

※10未満の数値の場合は-(ハイフン)

2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100180xx990x0x 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 手術・処置等1:なし 副傷病:なし 12 4.83 6.24 0.00 58.08  
100070xx99x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2:なし 副傷病:なし 重症度:85歳未満 - - 10.84 - -  
0400801499x003 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2:なし 副傷病:なし 重症度:A-DROP スコア3 - - 17.01 - -  
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎   手術・処置等2:なし - - 5.39 - -  
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし - - 5.01 - -  

 内科には、高血圧糖尿病科、総合診療科が含まれております。
高血圧糖尿病科では、副腎腫瘍に対する検査や糖尿病の教育入院などを行っております。総合診療科では、肺炎やウィルス性腸炎などの感染症に関する疾患や、リンパ腫などの血液疾患など幅広い範囲で治療を行っております。

※10未満の数値の場合は-(ハイフン)

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 副傷病:なし 166 4.42 2.63 0.00 67.78  
060100xx01xx1x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 副傷病:あり 39 4.97 3.57 0.00 71.44  
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2:なし 26 12.50 8.27 0.00 71.77  
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2:なし 副傷病:なし 14 12.43 9.79 0.00 74.21  
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2:なし 副傷病:なし 11 10.64 10.49 0.00 73.55  

 消化器内科では内視鏡による大腸ポリープ切除術を多く行っており、クリニカルパスを使用して医療の標準化を図り、安全で効率的な治療を提供しております。その他、胃や大腸などの早期悪性腫瘍に対する内視鏡的治療も積極的に行っており、内視鏡で取り切れない場合は外科と連携して治療をしております。

循環器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1:1あり 手術・処置等2:なし 副傷病:なし 132 2.89 3.01 2.27 68.42  
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1:なし、1,2あり 手術・処置等2:なし 副傷病:なし 87 6.08 4.40 1.15 68.10  
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1:なし 手術・処置等2:なし 副傷病:なし 18 16.56 17.71 11.11 78.11  
050080xx99100x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) 手術なし 手術・処置等1:1あり 手術・処置等2:なし 副傷病:なし 15 3.13 5.69 0.00 72.80  
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1:なし、1あり 手術・処置等2:なし 副傷病:なし 12 13.92 12.37 16.67 70.00  

 循環器科では、狭心症に対する心臓カテーテル検査や手術を多く診ております。慢性腎臓病を併存しているハイリスクな患者さんも多くいらっしゃいます。また透析施設より紹介され治療後は紹介元に戻られる場合が多いため、転院率も高めとなっております。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx99x60x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2:6あり 副傷病:なし 57 2.84 4.40 0.00 69.84  
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2:なし 副傷病:なし 53 3.81 8.48 0.00 70.21  
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1:なし 手術・処置等2:なし 副傷病:なし 38 4.63 11.67 5.26 54.50  
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1:なし、1あり 手術・処置等2:なし 副傷病:なし 30 7.10 5.34 6.67 68.43  
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 30 6.73 4.85 0.00 72.40  

 外科で多いのは、血管外科の専門医によるシャント不全や閉塞性動脈硬化症などの四肢の血管治療です。また、結腸手術後の化学療法による入院も多く診ており、クリニカルパスを使用し計画的に治療をしております。
当院外科には移植科もあり、腎の代替療法の選択の一つである腎移植が積極的に行われております。腎臓内科と移植科による連携した専門的な治療が受けられます。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070330xx99x0xx 脊椎感染(感染を含む。) 手術なし 手術・処置等2:なし 145 26.12 31.69 0.69 52.63  
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 60 47.65 25.94 30.00 78.18  
070080xx97xx0x 滑膜炎、腱鞘炎、軟骨などの炎症(上肢) 手術あり 副傷病:なし 45 5.84 7.04 0.00 65.71  
070160xx01xxxx 上肢末梢神経麻痺 手根管開放手術等 34 4.79 4.70 0.00 63.88  
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2:なし 32 32.13 16.54 0.00 73.31  

 整形外科疾患全般の診療を行っておりますが、特に当院は仙腸関節センターを併設しており、仙腸関節障害や脊柱管狭窄などの治療を多く扱っております。中でも仙腸関節障害は画像診断法では所見が出にくいため見逃される場合も少なくありません。その診断と治療を経験豊富な専門医が行っており、全国から患者さんが受診されております。またリハビリ部門も充実しており治療と併せて積極的に行っております。
その他、骨折や手の疾患、肩関節炎などのスポーツ疾患も、それぞれ常勤の専門医が治療を行っております。

産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 11 6.91 6.21 0.00 40.64  
120100xx01xx0x 子宮内膜症 子宮全摘術等 副傷病:なし - - 7.37 - -  
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 - - 9.71 - -  
120220xx01xxxx 女性性器のポリープ 子宮全摘術等 - - 2.90 - -  
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 - - 6.09 - -  

 卵巣腫瘍や子宮筋腫などの疾患を大学病院と連携し治療を行っております。

※10未満の数値の場合は-(ハイフン)

眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 重症度:両眼 156 1.81 5.09 0.00 75.27  
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 重症度:片眼 106 1.73 2.78 0.00 73.02  
020290xx97xxxx 涙器の疾患 手術あり 91 3.23 4.68 0.00 71.91  
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2:なし 70 1.50 3.10 0.00 71.40  
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり 35 1.29 3.27 0.00 63.17  

 眼の疾患全般に対して治療を行っております。特に鼻涙管閉鎖症の涙嚢鼻腔吻合術(DCR)は鼻腔からの高度な技術が必要とされる手術であり、耳鼻咽喉科と共同で、涙道専門医による質の高い治療を提供しております。

耳鼻咽喉科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020290xx97xxxx 涙器の疾患 手術あり 68 5.24 4.68 0.00 69.93  
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 32 10.28 7.80 0.00 40.22  
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1:あり 19 2.00 2.03 0.00 59.05  
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 17 4.59 5.45 0.00 41.82  
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 - - 6.80 - -  

 耳鼻咽喉科では、眼科と共同で高度な技術が必要とされる鼻涙管閉鎖症の涙嚢鼻腔吻合術(DCR)を行っております。また、腎疾患のIgA腎症の治療の一つでもある扁桃腺摘出術も、腎臓内科と連携しながら行っております。

※10未満の数値の場合は-(ハイフン)

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11001xxx99x5xx 腎腫瘍 手術なし 手術・処置等2:5あり 198 2.71 9.37 0.00 67.33  
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1:あり 副傷病:なし 92 3.80 2.49 0.00 70.55  
110070xx02020x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1:なし 手術・処置等2:2あり 副傷病:なし 88 14.64 7.25 0.00 72.65  
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 副傷病:なし 63 8.79 7.38 6.35 67.02  
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1:なし 副傷病:なし 57 14.61 5.61 3.51 62.05  

 泌尿器系全般の治療を行っております。特に腎腫瘍の治療件数は東北でも上位に入っております。また、前立腺生検や膀胱腫瘍に対する経尿道的手術も多く行っております。

腎臓内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1:なし 手術・処置等2:なし 副傷病:なし 579 14.31 11.67 2.94 67.26  
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2:なし 副傷病:なし 120 12.73 8.48 0.83 66.84  
110260xx99x0xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2:なし 86 21.13 20.93 0.00 61.56  
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2:1あり 77 41.97 36.04 16.88 71.00  
110280xx03x10x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 内シャント血栓除去術等 手術・処置等2:1あり 副傷病:なし 66 18.35 16.24 4.55 67.77  

 腎臓内科では、腎機能低下の初期治療から重症症例まであらゆる腎疾患を経験豊富な専門医が治療をしております。慢性腎炎症候群の患者さんが多いのですが、原疾患は様々で、その原疾患を調べる腎生検を行い、その疾患に適した治療を提供しております。また、シャント不全に対する治療も行っており、腎臓内科では、一番多く診ております。
当院では、透析導入を可能な限り遅らせる方針で治療を行っております。

3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

 

  初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 35 - - - - - 1 7,8
大腸癌 - 13 56 48 - 66 1 7
乳癌 - - - - - - 1 7
肺癌 - - - - - - 1 7
肝癌 - - - - - - 1 7

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

 5大癌では大腸がんが最も多くなっております。再発に関しては、化学療法を行う入院を繰り返しているため件数が増えている状況です。
胃癌に関してはステージⅠが最も多く、消化器内科による内視鏡的粘膜下層手術による治療が増えております。内視鏡で行えない場合は外科と連携し外科的治療を行っております。
しかし、当院は、5大癌に含まれない腎癌や膀胱癌などの泌尿器系の治療が多い施設となっております。

※10未満の数値の場合は-(ハイフン)

4.成人市中肺炎の重症度別患者数等

 

  患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 - - -
中等症 45 14.93 72.56
重症 33 24.97 81.61
超重症 14 27.64 74.14
不明 - - -

 市中肺炎は普段の生活の中でかかる肺炎のことを言います。年齢が高くなるほど重症化しやすくなっております。
当院は腎疾患を抱えているハイリスクな患者さんが多いこともあり、中等症以上の件数が多い傾向となっていおります。呼吸器科や総合診療科などと連携し病態に応じた治療を提供しております。

※10未満の数値の場合は-(ハイフン)

5.脳梗塞の患者数等

 

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 14 19.50 75.07 21.43
その他 - - - -

 脳梗塞を専門とする診療科がないため、専門的治療が必要な場合は、専門施設へご紹介しております。

※10未満の数値の場合は-(ハイフン)

6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 185 0.51 3.11 0.00 68.44  
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術 28 1.64 9.71 0.00 71.50  
K654 内視鏡的消化管止血術 22 0.59 11.23 13.64 75.41  
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル以上 21 1.24 3.19 0.00 69.62  
K6872 内視鏡的乳頭切開術 胆道砕石術を伴うもの 13 4.00 8.23 7.69 74.69  

 消化器内科では、内視鏡による大腸ポリープ切除術を多く行っております。また、早期の悪性腫瘍に対する内視鏡的粘膜下層剥離術も行っておりますが、切除した病変の結果によっては、外科と連携し、追加治療を行い治癒を目指しております。

循環器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 76 1.38 4.47 0.00 69.30  
K5463 経皮的冠動脈形成術 その他のもの 11 1.36 5.45 9.09 61.36  
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの - - - - -  
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの - - - - -  
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 - - - - -  

 狭心症など虚血性心疾患に対する経皮的な手術を主に行っております。外科的な手術に比べて体への負担が少ない治療です。

※10未満の数値の場合は-(ハイフン)

外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント設置術 87 0.31 2.67 3.45 67.64  
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 43 3.65 13.35 9.30 67.79  
K6147 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 38 1.13 12.11 5.26 70.05  
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 26 2.00 3.65 0.00 71.96  
K0842 四肢切断術(指) 25 5.92 31.60 16.00 66.64  

 外科では、腎臓内科で作成困難な透析シャント設置術を最も多く行っております。また、閉塞性動脈硬化症に対する血管拡張術やバイパス移植術などの血管治療も上位を占めております。
外科は創傷ケアセンターを開設し下肢壊疽などの治療も積極的に行っております。また、ここには含まれませんが、腎臓移植手術も行っており腎疾患に対する総合的な治療を行っております。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 椎弓形成 63 5.65 29.35 4.76 70.97  
K1262 脊椎骨(軟骨)組織採取術(試験切除)(その他) 52 5.65 12.87 0.00 55.71  
K028 腱鞘切開術(関節鏡下によるものを含む。) 45 0.93 4.02 0.00 64.93  
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 44 5.30 35.98 25.00 73.59  
K1882 神経剥離術 その他のもの 27 0.74 3.37 0.00 64.37  

 脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなどの脊椎疾患に対する手術を多く行っております。その他、ばね指などの手の手術や、大腿骨骨折などの骨折の手術も行っております。大腿骨頸部骨折の手術は術後のリハビリ目的のため転院率が高くなっております。平均年齢が高いため、術後日数は長くなっております。

産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 15 2.07 4.13 0.00 39.53  
K872-3 子宮内膜ポリープ切除術 - - - - -  
K877 子宮全摘術 - - - - -  
K861 子宮内膜掻爬術 - - - - -  
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 - - - - -  

 大学病院と連携し、主に卵巣腫瘍や子宮筋腫に対する腹腔鏡下および開腹術を行っております。。

※10未満の数値の場合は-(ハイフン)

眼科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 260 0.09 0.69 0.00 74.35  
K204 涙嚢鼻腔吻合術 57 0.70 2.37 0.00 76.11  
K2191 眼瞼下垂症手術 眼瞼挙筋前転法 53 0.04 0.49 0.00 72.81  
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの 31 0.06 1.10 0.00 61.87  
K2021 涙管チューブ挿入術 涙道内視鏡を用いるもの 18 0.17 0.67 0.00 63.44  

 涙道専門眼科医が常勤しており、涙道内視鏡手術や涙嚢鼻腔吻合術の件数も多くなってきております。特に涙嚢鼻腔吻合術は耳鼻咽喉科と連携し、皮膚を切らない高度な技術が必要とされる鼻内アプローチ法を行っております。

耳鼻咽喉科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K204 涙嚢鼻腔吻合術 69 1.06 3.17 0.00 69.93  
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 36 2.31 8.72 0.00 42.25  
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 - - - - -  
K331 鼻腔粘膜焼灼術 - - - - -  
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術III型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) - - - - -  

 耳鼻咽喉科では腎臓内科と連携し、腎疾患治療の一つである扁桃摘出術を多く行っております。また、眼科と連携し涙嚢鼻腔吻合術も行っております。

※10未満の数値の場合は-(ハイフン)

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 102 4.16 11.67 0.00 72.54  
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 60 2.48 10.67 8.33 68.80  
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 56 6.79 15.41 0.00 65.43  
K783-3 経尿道的尿管ステント抜去術 45 1.40 2.49 2.22 64.60  
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 44 3.02 10.16 2.27 62.02  

 泌尿器科では膀胱腫瘍や腎腫瘍を中心とする悪性疾患に対する手術を数多く行っております。また、腎機能障害症例においても腎保存的手術や腹腔鏡手術など低侵襲手術で対応しております。腎腫瘍の手術件数は東北でも上位に入っております。

腎臓内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 1704 1.46 2.10 4.75 69.83  
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 193 7.64 14.75 5.18 68.36  
K608-3 内シャント血栓除去術 74 0.78 5.50 6.76 70.19  
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 44 1.27 24.36 0.00 42.32  
K6147 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 27 15.44 26.15 11.11 70.41  

 腎臓内科では、主に透析導入のためのシャント作成や透析のシャント狭窄や閉塞に対するカテーテル手術を行っております。シャント作成で困難な症例は、血管外科と連携して治療を行っております。

7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

 

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 28 0.34
異なる 33 0.40
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 1820 21.98
異なる 25 0.30

 手術、処置等の合併症の件数が多いのは、透析を行うためのシャントが狭窄したり閉塞した場合のシャント不全に対する治療が含まれているためです。この指標については、少しでも改善できるよう病院全体で努めております。

※10未満の数値の場合は-(ハイフン)

更新履歴

 2020.9.30 新規掲載