高血圧・糖尿病内科インタビュー

主任部長 金澤 雅之医師へインタビュー

今回は、高血圧・糖尿病内科 主任部長の金澤先生にお伺いしました。

[Interview1] 患者さんが多い病気を治せるような医者になりたい

photo01
-今回は、高血圧・糖尿病内科 主任部長の金澤先生にお伺いしました。まず最初にご出身と趣味をお願い致します。
宮城県大崎市です。学生の頃からバドミントンをしています。今年の宮城県シニア大会で、団体では優勝、個人戦は3位、東北総体予選は4位でした。




-現在の診療科を選んだ理由・きっかけを教えてください。
一番の理由は、患者さんが多い病気を治せるような医者になりたいということです。それは、高血圧、糖尿病でした。 日本には3,000万人~4,000万人の患者さんがおり、それをきちんと自信を持って治していきたいと思いました。

[Interview2] 効果的な運動療法の仕方の指導をしています

photo02
-特に力を入れて診療している病気はどのようなものですか?
高血圧・糖尿病内科の診療領域は、高血圧症、1型・2型糖尿病、副腎腫瘍、甲状腺機能低下症と亢進症、内分泌疾患(下垂体・副腎などホルモンに関すること)、低カリウム血症、低ナトリウム血症など電解質異常、肥満症、メタボリックシンドロームの原因精査と治療などです。肥満症にはダイエット食治療を栄養士と一緒に行っています。変わったところでは、運動療法をお薬の治療や食事の治療と一緒に行うと、治療効果全体が上がるということが分かりましたので、ただやみくもに運動をするのではない、効果的な運動療法の仕方を指導しています。毎週金曜日には入院患者さんへの運動指導も行っています。




-高血圧・糖尿病にはどのような症状がありますか?
頭痛・めまい・動悸などの症状がみられる場合がありますが、それは稀で、高血圧症には殆どの場合、症状がありません。糖尿病にも、殆ど症状はありません。もしあるとすれば、喉の渇き、おしっこが多くなる(頻尿や多尿)ことくらいです。手足のしびれや視力の低下などは、ある程度病気が進んでからあらわれる症状です。従って、健康診断で指摘されたら、症状がなくても早めに受診することが大事です。高血圧症については、普段から自宅で血圧を測り、血圧の上が130または下が85を超えていたら、症状がなくても受診された方がいいですね。あとは、若いから大丈夫ということはないので、年齢に関係なく早く病院で相談した方がいいですね。




-では、受診の仕方を教えてください。
もし、すでにクリニックや病院に通院中の方は、その先生に紹介状を書いてもらいましょう。または当院の地域連携室に連絡をとっていただくと、外来日や・外来担当をご案内することができます。全くどこの病院にもかかってない場合でもかまいませんので、当院の地域連携室にご相談してください。事前に受診予約していただくと、ゆとりをもって診察を お受けいただくことができると思います。

[Interview3] 万全な治療体制、主な検査や治療について

photo03
-先生が行っている主な検査や治療はどのようなものですか?
例えば高血圧症の場合、超音波検査・CT・血管撮影・内分泌負荷試験という血液検査などを行って、治る高血圧症かどうかについて診断します。そしてその病気であると診断されたら、当院でほとんどのものを治療することが可能な体制となっています。 糖尿病については、血液や尿の検査で診断を確定して、病気の程度に応じて、食事療法や運動療法、あるいは内服薬やインシュリン注射などの治療法を選択して、血糖値のコントロールをします。また合併症を防ぐ「こつ」についてご理解いただけるようにも努めています。




-先生が行っている主な検査や治療はおおよそどれくらいの期間がかかりますか?
例えば、腎血管性高血圧と診断されたら、入院をしてカテーテル治療を行いますが、1週間前後で治って退院できます。原発性アルドステロン症であれば、まず外来で検査を進めますが、その後約2週間の入院検査を行います。次に泌尿器科に入院して手術を行い、合計約1ヶ月の入院で治療ができます。もちろん、この期間はおおよその目安ですので、実際には十分にご説明して進めています。




-もし、検査や治療が遅れるとどうなりますか?
高血圧の検査や治療が遅れると、重要な臓器の血管がつまったり破れたりする病気になりやすくなります。例えば、脳出血、脳梗塞、心筋梗塞、慢性腎不全などです。 糖尿病の場合には、眼(視力障害)とか、神経(手足のしびれ)とか、腎臓(腎不全)などに合併症を起こします。また高血圧症と同じように、血管の病気にもなりやすくなります。

[Interview4] 高血圧を治す治療

-診療体制について教えてください。
私を入れて3人の常勤医師と一人の外来応援医師の計4人で診療しています。病院のホームページに、私以外の医師の氏名、専門分野、外来担当日を示していますので御参考になさってください。




-他にアピールポイントはありますか?
現在、『高血圧を治す治療』についての調査をしています。いままでは高血圧の治療を始めると、一生お薬を飲まなければならないと思われてきましたが、最近、ある種のお薬を2~3年しっかり飲んで血圧をしっかり下げると、その後はお薬をやめても高血圧症が治ってしまうことがあるとわかってきました。日本、アメリカで調査研究が進められていますが、当院でもその調査研究を行っています。詳しい内容についてはホームページをご覧ください。

PageTop