[腎センター内科] igA腎症の根治治療

igA腎症の根治治療


■IgA腎症の根治・寛解をめざした治療

全国で毎年約1万人の慢性糸球体腎炎の患者さんが、腎機能廃絶のため透析導入となっています。IgA(アイ・ジー・エー)腎症は慢性糸球体腎炎の半数以上を占める日本人に多い腎臓病です。IgA腎症はこれまで一般的には治らない病気と考えられてきました。

仙台社会保険病院腎センターではIgA腎症の根治・寛解を目指し、1988年からこれまで500例以上のIgA腎症の患者さんに、口蓋扁桃摘出術(扁摘)+ステロイドパルス療法を実施しています。すでに腎機能が著しく低下した進行した症例(厚生労働省分類:予後不良群)では寛解(血尿ならびに蛋白尿の消失)の可能性は残念ながらあまり期待できませんが、比較的早期の段階のIgA腎症では高率に寛解が得られます。寛解の状態が続いていれば腎機能はその後も維持されます。また寛解の状態が5年以上続いている患者さんの一部におこなった2回目の腎生検では、糸球体毛細血管の炎症は消失し、メサンギウムの増殖も軽減ないしは消失しており、寛解状態が持続するとIgA腎症が根治しうることを確認しています

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入院期間は、(1)扁摘:10日間、(2)ステロイドパルス療法:約3週間です。
扁摘とステロイドパルス療法必ずしも連続して行う必要はなく、またステロイドパルス療法が扁摘に先行しても治療効果に差違はありません。ただし、ステロイドパルス療法を先行させた場合は原則として半年以内に扁摘を実施しています。 ステロイドパルス療法終了後、経口ステロイド剤は徐々に減量し経過により半年から最長1年で休止します。
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