[腎センター内科] 腎不全の基礎知識

腎不全の基礎知識


■保存期腎不全

 血清クレアチニンは正常より上昇しているが、まだ透析療法は不要な段階です。
 腎不全になる原因の病気が何であったかが進行の速さに大きく影響しますが、進行速度を抑えるため、以下のような治療を組
 み合わせて行います。

【薬物療法】
 高血圧の治療、球形吸着炭、腎性貧血にはエリスロポエチン、糖尿病では血糖管理、心臓病、高脂血症など腎臓病以外の疾患
 が合併していればその治療。

【食事療法】
 低蛋白食、塩分制限食、浮腫の強い場合は水分の制限などが中心になります。腎臓病の中には塩分の過度な制限により腎不全
 の進行を逆に速めるものもあります。主治医の先生に相談し、自分の病状に適した食事療法を行わなくてはなりません。
 また、低蛋白食では、家庭で実践するには栄養のバランスが崩れないよう栄養士の指導を受け、特殊食品や栄養補助食品の利
 用も行います(例:たんぱく質10g、650Kcalの献立)。
 栄養指導は個人指導が中心ですが、仙台社会保険病院腎センターでは、主に外来通院患者さんを対象に2ヶ月に1回の割合で、
 医師、栄養士による腎不全食事療法の講習会を開催しております。各回の定員は15名です。ご参加を希望される方は腎セン
 ター外来にお問い合わせください。

■透析療法を要する腎不全

 現在日本では慢性腎不全で透析を受けている患者さんが20万人を超えました。当センターでは昭和45年に血液透析部を開設
 以来、血液透析導入、CAPD導入、透析患者さんの合併症、併発症治療、また専門的技術を要する合併症診療各科へのバック
 アップを続け、現在に至っています。

【血液透析部の紹介】
 同時透析可能人数:60名
 血液透析患者数:180名
 導入期、合併症の治療が必要な患者さんが病院全体で80人程度入院透析中。

【CAPD外来】(毎週水曜日)
 現在38名の患者さんが通院しております。腎センター病棟の一角にCAPDルームを設置し、病棟スタッフが患者さんからの相
 談受付を24時間態勢で受付、入院から外来診察まで一貫したスタッフで行っています。
 透析医療には多額の医療費がかかったり、ご家族を含めてそれまでの仕事や生活パターンの変更を余儀なくされる場合が多々
 あります。それらへの対策として医療社会事業部では患者やご家族の皆様に公的な支援のご紹介や介護についての相談を承っ
 ております。
 ※「透析療法Q&A」に透析医療費負担軽減のご案内を掲載しておりますのでご覧下さい。
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