[腎センター内科]後期研修医向け指導医メッセージ(QandA)
後期研修医募集[腎センター内科]
Q and A
腎臓内科は学生時代の講義や初期研修の印象でとても難しい印象がありますが?腎炎の組織分類と疾患概念における言葉の多様性や、腎生理学上の概念の捉え難さなどのために、腎臓内科は理解し難く敬遠したい印象を与えるかもしれません。しかし、症例ごとに照らし合わせた思考を積み重ねることで、徐々に理解は深められていくものです。心配はいりません、多くの腎臓内科医といえども、理解しようと努力中なのです。多くの腎疾患に苦しむ患者さんを少しでも良くしようという情熱があれば(今はなくても医者をやっているうちに芽生えてくることもある。)たくさんの課題が山積している分野です。
主治医制だとほとんど休むことはできないのではないでしょうか?
当センターが主治医制をとっている理由は先に述べた次第です。確かに患者さんの状態によっては病院に泊り込んで治療を継続する必要や、休日でも病院から離れられないことがあるかもしれません。患者さんの期待に答えるためには当然ともいえますし、また研修の段階でそこまでのめり込まなければ到達できないレベルがあると思うのです。ただし、それが“いつも”では若い研修医といえ疲弊してしまいます。それを防ぐ意味から基本的に重症患者が特定の医師に集中しないように配慮されています。また休日は広義のチーム制として当番を決め、公用・私用で不在となる際は代理を依頼することが可能です。 また、最近の報道にあるように勤務医の過剰労働は全国的な問題です。疲弊して診療レベルが低下することのないよう、夏季休暇以外にも重症患者の受け持ちとなっていない時には、互いに代理をしあって交代で休暇を取れるようなシステムを常勤医も含むセンター全体として現在検討中です。
いわゆる“学閥”はあるのでしょうか?
地域の特性上病院全体として東北大学医学部と密接な関係にあることは事実です。しかし、腎センターに関しては以前より幅広く人材を受け入れてきました。現在のスタッフ17名のうち東北大学出身者は7名で、それ以外の10名は他地域の大学出身です。また出身大学にかかわらず東北大学の医局に所属しているのは6名(すべて常勤医)です。結論として、当院で研修する上で出身大学・医局は関係ありませんし、研修終了後の縛りも特にありません。
研修終了後の進路は?
東北大学や出身地域の大学の医局や大学院に入る方がもっとも多いです。他には出身地域の市中病院に就職して腎臓内科医を続ける人もいます。数は少ないですが、そのまま当センターの常勤スタッフとなった者もいました。なお、学位については当センターでの臨床研究で取得したものも数名います。
学会発表は可能ですか?
どんなに良い治療でも公の場で発表し、当センター以外の施設の方々の意見を聞くことで妥当性や客観性を検討しなければ、決して普及することはありません。その意味から積極的な発表を推進し、希望する研修医をできる限りサポートする体制をとっています。後期研修医の中には国内ばかりでなく、海外の学会で筆頭演者としての発表を経験した者もいます。
後期研修医としての収入は?
別項の待遇のページを参照して頂ければと思います。ただ、透析患者数の増加に伴い勤務医のみならず、開業の先生方の仕事量も増加しています。そのような先生方から当センターに応援依頼があるもののすべてには対応できない現状です。後期研修医の方でも希望する場合には、当院での診療・研修に差し障りのない範囲であればそのような応援診療を斡旋することも可能です。
腎臓病に興味がありますが、子供がまだ小さくフルタイムで働くのは無理なのですが?
例えば腎生検の組織を中心に研修するなど平日日中に限定したカリキュラムを組むことは可能です。もちろんフルタイムの人と全く同じ待遇というわけにはいきませんが、子育てをしながらでも、最低限の臨床センスを失うことなく、可能な限り知識を習得して将来のフルタイム復帰に備えたいということであれば対応できるかと思います。なお当院には平日日中だけですが、職員用の院内保育所も併設されています。
東北地方はこれまで訪問したことがありません。仙台は一体どんなところですか?
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後期研修を希望される方へ
見学希望者の受け入れは随時行っております。実際に自分で確認することがとても重要です。見学の際の交通費についても一部負担可能な場合があります。下記に一報 下さい。庶務課職員が電話やメールアドレスなど連絡先を確認させて頂いた上で、当センターのスタッフが折り返し連絡し具体的な日程等を決めさせて頂きます。 (見学する時間的余裕はないが、もう少し話を聞いてみたいという方も連絡を頂ければ、当センターのスタッフが電話やメールで直接対応します。)問合せ先