外科・移植外科

消化器外科(食道から直腸、肛門までの全消化管・肝・胆・膵)、血管外科(大動脈瘤・末梢血管を含む)、一般外科(胸部・乳腺・甲状腺など)等の外科的治療に対応しています。

腎不全合併症例の手術が50%を占めています。

1976年より腎移植にも取組み、これまでに700例以上の実績を積んでいます。日本臓器移植ネットワーク腎移植認定病院・HLA検査センターとして24時間体制で腎移植の基幹病院としての機能も果たしています。

外来受付時間

一般外科

外科外来受付時間
 
午前 8:00 - 11:30 -(※①) 8:00 - 11:30 8:00 - 11:30 8:00 - 11:30
午後
※原則予約制
※①9:00〜10:00であれば対応可。要連絡。
移植外科外来受付時間
 
初診 (完全予約制) (完全予約制)
再診

 8:00-11:30

 -  8:00-11:30  8:00-11:30  8:00-11:30
【注意】移植外科の新患受付は完全予約制となっております。(水・木)

外来担当医師一覧表

一般外科

一般外科外来担当医師一覧表
 
一般外科 阿佐美 健吾 熊田 博之 芳賀 泉 高山 哲郎
【注意】各担当医は出張等により変更になる場合があります。
新患受付は11:00までです。

血管外科

血管外科外来担当医師一覧表
 
医師 佐々木 茂 佐々木 茂 中野 善之 本間 信之 菅原 宏文
【注意】各担当医は出張等の諸事情により変更になる場合があります。
新患受付は11:00までです。

移植外科

移植外科外来担当医師一覧表
 
医師 芳賀 泉 芳賀 泉 阿佐美 健吾 芳賀 泉
     

伊藤 大樹

眞田 覚 (隔週)

【注意】各担当医は出張等の諸事情により変更になる場合があります。

※新患は完全予約制(原則午後)

フットケア外来

フットケア外来担当医師一覧表
 
医師 佐々木 茂
   

中野 善之

   
【注意】各担当医は出張等の諸事情により変更になる場合があります。

創傷ケアセンター

創傷ケアセンター担当医師一覧表
 
医師 佐々木 茂
   

中野 善之

   
【注意】各担当医は出張等の諸事情により変更になる場合があります。

各担当医師紹介

佐々木 茂 (統括診療部長)

 卒年 昭和63年卒
 専門領域 血管外科、一般外科
 認定資格  

芳賀 泉 (移植外科診療部長)

 卒年 平成2年卒
 専門領域 移植外科、一般外科
 認定資格 日本外科学会 外科専門医
日本臨床腎移植学会 認定医
日本移植学会 認定医
日本乳がん検診精度管理中央機構 検診マンモグラフィ読影認定医

高山 哲郎 (外科診療部長)

 卒年 平成7年卒
 専門領域 内視鏡外科、消化器外科、一般外科
 認定資格 日本外科学会 指導医・外科専門医
日本消化器外科学会 指導医・消化器外科専門医
日本消化器外科学会 消化器がん外科治療専門医
日本内視鏡外科学会 評議員・技術認定医
内視鏡外科フォーラム 評議員
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本乳がん検診精度管理中央機構 検診マンモグラフィ読影認定医

菅原 宏文(血管外科医長)

 卒年 平成11年卒
 専門領域 血管外科・消化器外科・一般外科
 認定資格 日本外科学会 指導医・外科専門医
3学会構成心臓血管外科専門医認定機構 心臓血管外科専門医
日本消化器外科学会 指導医・消化器外科専門医
日本脈管学会 認定脈管専門医
関連10学会構成日本ステントグラフト実施基準管理委員会 腹部ステントグラフト指導医
下肢静脈瘤血管内焼灼術実施・管理委員会 下肢静脈瘤血管内焼灼術指導医
日本血管外科学会 認定血管内治療医

中野 善之 (血管外科医長)

 卒年 平成12年卒
 専門領域 血管外科・一般外科
 認定資格 日本外科学会 外科専門医
3学会構成心臓血管外科専門医認定機構 心臓血管外科専門医
日本脈管学会 認定脈管専門医
日本血管外科学会 認定血管内治療医
関連10学会構成日本ステントグラフト実施基準管理委員会 腹部ステントグラフト指導医
浅大腿動脈ステントグラフト実施基準管理委員会 浅大腿動脈ステントグラフト実施医
下肢静脈瘤血管内焼灼術実施・管理委員会 下肢静脈瘤血管内焼灼術実施医
厚生労働省「指導医講習会」臨床研修指導医

阿佐美 健吾(移植外科医長)

 卒年 平成15年卒
 専門領域 移植外科・一般外科
 認定資格 日本外科学会 外科専門医
日本消化器外科学会 消化器外科専門医
日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医
日本移植学会 認定医
日本乳がん検診精度管理中央機構 検診マンモグラフィ読影認定医

熊田 博之(移植外科医師) 

 卒年 平成22年卒
 専門領域 移植外科・一般外科・消化器外科
 認定資格 日本外科学会 外科専門医
日本消化器外科学会 消化器外科専門医
日本肝臓学会 肝臓専門医
日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
 

外科・移植外科の紹介

 当科では一般・消化器科外科は勿論のこと、甲状腺、乳腺、副腎といった内分泌外科、腎移植、血管外科など広い領域を守備範囲とし、心臓や胸部大動脈の手術および脳外科を除くほとんどすべての外科手術が行われております。

 当科の特徴は慢性腎不全に関連した外科手術が約1/2を占めているという事です。特に腎移植は1976年以来800例以上の症例数をもち日本でも有数の施設となっております。このため、一般に取り扱う疾患が片寄っていると思われがちですが、3/4はいわゆる一般外科、血管外科の疾患です。また、当科では東北大学病院・総合外科と密に連携をとりながら診療にあたっております。

 もうひとつの特徴として、当科では栄養サポートチーム(NST)による栄養介入を積極的に行っております。日本臨床栄養代謝学会主催のTNT(Total Nutrition Therapy)研修会を修了している医師主導のもと、管理栄養士、薬剤師、看護師による多職種合同の栄養評価を毎週実施し、患者様個々に最適な栄養療法を提供しております。

 また当科では周術期のERAS(Enhanced Recovery After Surgey;術後回復の強化)の理念のもと、積極的に早期離床を図ることで術後の合併症を減らし、安全に早期退院を目指す試みも行っております。特に消化器癌においては術前よりリハビリ療法を行っております。

以下に主な疾患に対する当科の治療方針を簡単に御説明致します。

1. 一般・消化器外科

 日本外科学会および日本消化器外科学会の専門医、指導医を中心として、幅広く対応しております。また、他院で適応外と判断された「腎不全」患者さんに対しても積極的に外科治療を行っており、経験も豊富ですので、安心してお任せいただけると自負しております。

 特に癌の治療では、手術が主要な柱であることは勿論ですが、手術をすればそれで治療が終了、ではありません。手術前からの内科的疾患の治療に関してはご紹介元の医療機関での治療を継続していただきながら、当科外来では術後の抗癌剤治療や定期的な画像検査を行い、患者様の術後経過を綿密にフォローアップしております。

 また、癌終末期の患者様に対しても、苦痛なく安心して生活できるよう当院ペインクリニック科と連携をとりながら、最善の緩和医療を提供しております。近隣の病院と比較すると手術数は多いほうではありませんが、そのぶん患者様ひとりひとりと真摯に向き合う時間を大切にしたいと考えております。
胃外科 胃癌や胃粘下腫瘍(GIST)に対して、それぞれの診療ガイドラインに則った治療を行っています。進行度に応じて、腹腔鏡下手術(→内視鏡外科)も積極的に行っており、幽門側胃切除術や胃全摘術だけではなく、難易度の高い噴門側胃切除術も行っています。
大腸外科 大腸癌に関しても診療ガイドラインに則って治療を行っており、腹腔鏡下手術手術(→内視鏡外科)を積極的に行っています。遠隔移転を有する患者様でも、手術前後に抗癌剤治療を併用しながら、常に根治を心掛けております。また腸管穿孔による腹膜炎、特に重篤な敗血症に陥った患者さんに対しても、当院の得意分野のひとつである「血液浄化療法」を積極的に併用しており、救命率が高いのも当科の自慢のひとつです。
肝胆膵外科 日本消化器内視鏡学会専門医、日本肝臓学会専門医による綿密な術前評価をもとに、肝癌・胆道癌・膵癌を中心とした肝胆膵疾患に対して積極的な根治治療を目指しております。肝癌においては、原発性肝癌をはじめ大腸癌などによる転移性肝癌に対しても、根治を目指した肝切除を施行しております。症例によってはエビデンスに基づいた術前化学療法を施行し、腫瘍の縮小を図ったのちに手術療法を行うこともあります。胆嚢癌・膵癌に対しても、術前検査をもとに最適な術式を検討し、膵頭十二指腸切除術・膵体尾部切除術・拡大胆嚢摘出術等の高侵襲手術を含めて積極的に切除術を行っております。
内視鏡外科 疾患の良悪性を問わず、また腎不全の患者様に対しても、日本内視鏡外科学会認定の技術認定医を中心に質の高い内視鏡手術(腹腔鏡下手術)を行っております。胆石症や虫垂炎、鼠径ヘルニア等の良性疾患については特別な理由がない限りほぼ全例で腹腔鏡下手術を行い、胃癌や大腸癌などの悪性疾患についても可能な限り積極的に行っております。また自然気胸や転移性肺腫瘍では胸腔下手術も行っています。
乳腺・内分泌外科 健診センターでの乳癌検診から治療までを一貫して行っているのが特徴です。また当院が腎不全合併症例の外科を多数手がけている関係上、二次性副甲状腺機能亢進症手術を多数行なっております。甲状腺に関しましても、癌に対する手術を中心に、それ以外の内科的疾患(バセドー病など)に対しましても多数の患者さんの治療を行っております。

2. 腎移植

 1976年から始めた腎移植は800例を越え、日本有数の腎移植センターとして認知されております。献腎移植、親子兄弟姉妹間での腎移植はもとより、夫婦間での腎移植も行っております。さらに近年の免疫抑制法の進歩により、血液型の合わないABO不適合移植も積極的に行っております。

3. 血管外科

 通常の血管外科として主に下肢閉塞性動脈硬化症、腹部大動脈瘤、下肢静脈瘤の治療を行っております。また当院の特徴である慢性腎不全血液透析症例の内シャントトラブル、あるいは種々の血管の手術も行っております。慢性腎不全の患者さんは高頻度に血管病変を伴っていることを考えると貴重な役割を果たしていると言えます。 

 2021年5月の新病院移転に伴い、血管造影装置を備えたハイブリッド手術室が新設されます。下肢閉塞性動脈硬化症、急性動脈閉塞症に対して,血管内治療と従来の外科的血行再建術を同時に行うハイブリッド手術など、治療の選択肢が増えます。腹部大動脈瘤に対しても、従来の開腹人工血管置換術に比べて低侵襲なステントグラフト内挿術の導入の準備を進めています。

 また、2020年9月から,下肢静脈瘤に対するラジオ波(高周波)血管内焼灼術を始めました。従来の手術より痛みが軽く、創も小さく,日帰り手術にも対応可能です。
下肢閉塞性
動脈硬化症
末梢動脈疾患(PAD)は脳血管疾患,心血管疾患とともに三大動脈硬化疾患といわれ、ほとんどが下肢閉塞性動脈硬化症(ASO)になります。喫煙、糖尿病、高血圧、脂質異常症などが危険因子であり、高齢化や生活習慣病の増加で患者数も増加しています。症状としては、下肢冷感(足の冷え)、しびれ、間歇性跛行(少し歩くとふくらはぎなどが痛くなり、少し休むと良くなって歩ける状態)、安静時疼痛、潰瘍、壊疽などが挙げられます。
動脈硬化の進行により、下肢の動脈に狭窄や閉塞が発生し、血流が低下していることが症状の原因であり、必要に応じて血行再建術を施行し、下肢の血流を回復させます。従来、動脈バイパス術を施行してきましたが、近年はカテーテルを用いた血管内治療も増えてきました。両者のメリットを併せ持つハイブリッド手術にも積極的に取り組んでいます。 
腹部大動脈瘤 腹部大動脈が拡張したこぶが動脈瘤であり、通常2cmほどの腹部大動脈が径5cm以上になると破裂し失血死する危険性が高まり、手術を必要とします。喫煙・高血圧が危険因子です。腹部に拍動性腫瘤を触知することもありますが、無症状のことが多く、CTなどの検査で発見されることも多くあります。
従来、開腹手術による人工血管置換術を施行してきましたが、ハイブリッド手術室の新設に伴って、比較的低侵襲なステントグラフト内挿術の導入の準備を進めています。
下肢静脈瘤 下肢の表在静脈には逆流を防ぐ弁が多数ありますが、この弁不全により血液が逆流するようになると下肢静脈瘤と呼ばれます。足の表在静脈がふくれてこぶの様になることもありますし、下肢の浮腫に伴うだるさやこむら返りなどの症状が出現することもあります。
下肢静脈瘤はほとんどの場合生命に関わることがないため、症状の強い方に対して治療を行います。治療方法には、下肢挙上などの理学療法、弾性ストッキングによる圧迫療法、薬剤を静脈瘤内に注入し固める硬化療法、手術療法があります.手術療法には、カテーテルによる下肢静脈瘤焼灼術(いわゆるレーザー治療)と、原因の静脈を引き抜くストリッピング術があります。それぞれの治療法には利点と欠点があるため、逆流している血管や静脈瘤の種類、年齢、生活スタイルなどによって適切な治療法を選択します。
当院では、2020年9月から,下肢静脈瘤に対するラジオ波(高周波)血管内焼灼術を始めました。従来の手術より痛みが軽く、創も小さく,日帰り手術にも対応可能です。
バスキュラーアクセス 血液透析を要する慢性腎臓病に対しては、血液透析のためのバスキュラーアクセスが必要になります。アクセス作製の手術としては、①上肢の動脈と静脈を吻合し動脈血を静脈に流すいわゆる内シャント作製、②自家静脈が乏しい場合には人工血管を用いたシャント作製、③動脈を穿刺する場合に行う表在化手術、④カフ型カテーテルを皮下に設置する長期留置カテーテル設置術、などが主な術式です。またこれらのバスキュラーアクセスの各種トラブルにも広く対応しています。

4. 救急体制

 救急疾患は腎不全に絡むものが多いのが特徴です。腎不全患者の急性腹症、重篤な外科的疾患に伴って発症した急性腎不全あるいは多臓器不全となった症例などを扱い、いわば三次救急的な業務を主体としてきました。また近隣の医療機関からの紹介に対しても積極的に対応してきましたが、今後さらに地域医療貢献を目指し救急の体制も整えていく予定です。

東北地方の腎移植の歴史

 東北地方の腎移植の歴史は、昭和40年(1965年)に東北大学第2外科(現在の先進外科学)で行われたのが始まりです。血液透析が更生医療の適応となったのが昭和47年ですから、腎不全医療としての血液透析も腎移植もたいへん困難な時代であったといえます。当院は昭和40年代より腎不全医療に積極的に取り組んでおり、さらに、昭和51年(1976年)より腎移植手術を開始しました。

 その後、わが国においても献腎移植の普及を求める声が高まり、全国に順次14ヶ所の地方腎移植センターが整備されましたが、当院は、昭和55年(1980年)に東北6県のセンターとして、国立佐倉病院、名古屋第二赤十字病院に続いて全国で3番目に指定を受け、HLA組織適合性検査体制の整備も含め、東北地方の腎移植の基幹となるべく努力してきました。平成7年(1995年)よりわが国の献腎移植システムは改変されて「日本腎移植ネットワーク」(現在の「日本臓器移植ネットワーク」)が発足し、当院の地方腎移植センターとしての役割は終了しましたが、東北地方で最も多くの献腎移植希望登録者をもつ献腎移植認定病院として、また「組織適合性検査センター」としての機能は現在でも継続しております。

 この間、当院外科では積極的に腎移植医療に取り組み,生体腎移植においてはドナー血輸血等の免疫学的寛容を誘導する試みを積極的に行い,献腎移植においては東北大学先進外科とも連携しつつ、症例を積み重ねてきました。

 令和元年(2019年)12月末日現在、生体腎移植728例、献腎移植114例、計842例の腎移植手術を経験し、親兄弟等血縁者からの移植のみならず、夫婦間生体腎移植や血液型不適合移植にも積極的に取り組んでおり、世界的にも有数の腎移植施設となっております。

外科症例(外科手術件数)

■2015年~2019年 外科手術件数

外科手術件数
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