麻酔科

麻酔科

当科の紹介
各担当医師紹介

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当科の紹介

                                            表1:麻酔科管理症例概要
管理症例 / 年 2007年 2006年 2005年 2004年 2003年
総手術件数 2915 2909 2797 2798 2813
麻酔科管理時間 (%)* 5145 5550 5330 5484 5271
麻酔科管理件数 (%)* 2096 (71.9) 2154 (74.0) 2063 (73.7) 2049 (73.2) 2106 (74.8)
全身麻酔 2010 2056 1937 1893 1834
  全麻単独 1809 1800 1672 1626 1555
  全+区域(硬膜外脊椎併用) 201 256 265 267 279
局麻(硬膜外脊椎伝達) 86 98 126 158 274
ASAIII以上 (%)# 459 (21.9) 452 (21.0) 435 (21.0) 375 (18.3) 400 (19.0)
CRF (%)# 392 (18.7) 385 (17.9) 343 (16.6) 358 (17.4) 361 (17.1)
()*内数値は総手術件数との比、ASA=American Society of Anesthesiologists、()#内数値は麻酔科管理件数との比、CRF=Chronic Renal Failure

表は過去5年間の麻酔科管理症例の概要です。件数は横ばいですが時間は減少しています。手術時間の短縮を反映したものと考えられます。総手術件数の73%が麻酔科管理で局所浸潤麻酔以外すべてが麻酔科管理となっています。硬膜外麻酔、脊椎麻酔、伝達麻酔は減少し、全麻が増加していますが区域麻酔併用の全麻は減少しています。2007年には麻酔科管理症例の96%が全身麻酔となっています。一方でASAIII(NYHAと同様なリスク分類)以上のいわゆるhigh risk患者が20%あります。この多くが腎不全(血液透析)の方々です。

従来、局所麻酔法がこのような場合に選択されてきましたが、“バランス麻酔”という静脈内麻酔、局所麻酔、吸入麻酔を組み合わせた方法で、安全で回復の早い全麻をめざしています。全麻の増加は新しく開発された麻酔薬、外科系医師や患者の要望、経営上の問題など様々な要因が考えられますが、つまりは全麻の質が向上したということだと思います。また気道確保困難症例も多く、ファイバースコープや特殊な喉頭鏡を用いた麻酔導入を行っています。

術前診察は麻酔科外来で一括して手術部の看護師と共同で行なっており、とくに気道確保困難の検索を術前診察の最重点課題としています。また術後回診や再来患者から得られた情報をもとに質の高い麻酔を、具体的には嘔気嘔吐や術後痛の減少を目標にしています。この両者は相反する点がありますが、当院ではまずまずの状況と自負しております。また麻酔科管理症例の32%が以前に当院で手術を受けた方々です。腎疾患が多いことも一因ですが、当院への信頼の現われと率直に考えています。

この医療の大事な基本となる信頼ですが、手術麻酔業務を中心とする麻酔科の場合、患者さんから直接の信頼を得るのは難しい面があります。その信頼関係は外科系診療科と麻酔科との関係におきかえることができます。つまり麻酔科の良質の仕事は、外科系診療科の信頼を伴うものでなければならないとそして機能的には外科系医師に最高の力を発揮できる場を提供するのが麻酔科医のチーム医療での役割だと考えております。

2004年4月に当院の麻酔科医は5名から2名となり、いわゆる崩壊状態に陥りました。この厳しい状況から院外麻酔科医の応援や外科系各科の協力で、例年並みの業務をかろうじて維持してきました。しかし困難な時期でも手術部のスタッフは、明るくユーモアがあり、積極的に業務を続けてきました。業界関係以外の人が聞けば誤解を招くような言動もままありますが、活動的であることの裏返しでもあります。私も一日一発オヤジギャグをノルマにしてきました。なお現在は4名の麻酔科医と1名の後期研修医でようやく教育と臨床研究の余裕がでてきたところです。

各担当医師紹介

・高橋 聡 (診療部長)
 卒年       昭和53年卒
 専門領域     麻酔
 認定医/専門医   日本麻酔科学会麻酔科指導医、麻酔科標榜医

・佐久間 祝子 (麻酔科医長)
 卒年       昭和56年卒
 専門領域     麻酔科
 認定医/専門医   日本麻酔科学会麻酔科指導医・専門医、麻酔科標榜医

・佐藤 有希 (麻酔科医師)
 卒年       平成18年卒
 認定医/専門医   麻酔科標榜医・認定医

・密岡 千穂(麻酔科医師)
 卒年       平成3年卒
 専門領域     麻酔一般
 認定医/専門医   日本麻酔科学会麻酔科認定医、麻酔科標榜医

・芹澤 陽子(麻酔科医師)
 卒年       平成13年卒
 認定医/専門医   麻酔科標榜医・専門医

・園淵 慧(麻酔科医師)
 卒年       平成18年卒
 専門領域     麻酔科
 認定医/専門医   日本麻酔科学会麻酔科認定医、麻酔科標榜医
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